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子供の頃に自転車に乗ることができなかった。何とかして乗れるようになりたい。両親に買って貰った自転車に乗れるようになるまで練習は続いた。そう、わたしの願いは自転車に乗れるようになりたいだった。

その時は突然にきた!

子供心に思う。「乗りたい」、「乗れるようになりたい」、「必ず乗れるようになりたい」

大人になった今思えば、この時の目標は、「自転車に乗れるようになりたい」でした。

ですが、子供の頃のことですから、目標とか問題とか答えとかの事を考えていることはできませんでした。

ただ、「自転車に乗りたい。ペダルを踏んで前に進みたい。足をつかないでハンドルで前に進んでいきたい」と、この思いで一杯でした。

だから、いつも自転車と一緒。片時も離れず、広場や公園にでかけては、毎日、毎日、自転車にのれた時のことだけを考えて、ただそれだけを考えて。倒れようが、膝を擦りむいて痛かろうが、ハンドルでお腹を打って痛かろうが、ただ、乗りたいだけの一心でチャレンジしていったのでした。

何回も何回も倒れては起き、起きては倒れしながら、だんだんとその乗れた感覚を身体で理解していくようになります。

倒れる回数がだんだんと減っていくようになってくる。ちょっとだけ乗れた時間がだんだんと長くなっていく。ハンドルを切るのは体の上体が倒れたどちらにしたら良いか。目線の付け方はどのようにしたらいいか。乗り始めの勢いをつけといた方が乗りやすいことだったり、自転車の左側から乗るので、右側のペダルを前側に倒しておいて、左から右に体を持って行く時に、右足で強く踏み込むといいとか。

乗り出して勢いが付いてくると自転車が倒れにくくなるとか。だんだんと、いろんな事が見えるようになっていきます。

全体は問題解決後に見える

子供の時の自転車に乗れるようになること。

この時の目標が、「自転車に乗れるようになりたい」ですね。

そして、答えは自分自身で、毎日毎日空き地や公園などの広場に出かけていっては、何回も何回も倒れたり、ケガをしたりしながらでも毎日継続した体験をもとにして見つけたこと。つまり、自転車に乗ることのできる技術を身につけた。手に入れた。ということです。

この状態になってはじめて、胸を張って友達に言えるようになるのです。「僕は自転車に乗れるんだ」と。

自転車に乗れない友達がいたら、その友達に対して、自転車に乗れるコツを教えることができるようになります。

これはすごいことです。これまでにできなかった自分が、できるようになったことで、できない友達をできるようにしてあげれることができるようになった。できるようになってはじめて、できない人を客観視ができるようになります。

自転車に乗るために必要な条件を理解できるようになっています。

物事を自転車に乗れるような事例を元に、そのような目でみること(類推)ができれば、解決する糸口をみつけやすいのではないでしょうか。

目標が無ければ問題はありえない

「自転車に乗れるようになりたい」という時の目標は「自転車に乗れるようになる」でした。そして、目標に対しての答えは、毎日毎日乗れるようになるまで挑戦することでした。では、問題はなんだったのでしょう。

問題は、「自転車に乗ろうとする」ことを妨害する現象になります。バランスがとれない、倒れる、ハンドルがうまく切れない。ペダルがうまく踏めない。勢いがでない。などです。細かく見ていくと、もっと沢山あるでしょう。

このような問題を毎日の練習でできるようにしていく。これが解決するということです。

問題と答えは同時に存在する

子供がはじめて自転車に乗ろうとする時は、この問題ばかりが目につきます。一度問題を解決して、自転車に乗れるという能力として体に覚えさせてしまえば、問題は無くなります。目標であった、自転車に乗れるようになる。ことに対する、自転車に乗れないという問題はなくなります。

この世の中には、体で覚えることの殆どは、自転車の例に類似するものばかりではありませんか。これまでやったことのない運動を始めるとなったとき、どのようにしてその運動をマスターするのか。その回答の見つけ方のヒントが、自転車に乗る時はどのようにしたのかを、場面別に分けて考えるのです。

それから、うまく乗れている友達の運転のやりかたを観察をするのです。観察の中から自分がやろうとしてることと友達との違いを見つけるのです。

この違いが自分ができないことなのです。どのようにしたらできるようになるかを自分の課題にして挑戦し続けること。これが目標達成への道になります。

答えが見えるまで問いかける

そして、子供の時の自転車のように、毎日毎日、できるようになるまで乗ろうとする。自分のものにできるようになるまで続けることです。

そうすれば、必ずできるようになります。

まとめ

いかがでしたか。

問題と答えはセットである。

この世の中のビジネスにおいて発生する問題に対しての答えはひとつとは限りません。その時に目指していた目標を達成することができたこと。それが答えなのです。

問題は目標がないとでてこない。 です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。