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竹とんぼとは、竹を材料にして手作りで作られた子ども達のおもちゃである。現在はほとんど見かけることがなくなってしまいました。子供の頃は自分でも作って遊んだことがありました。

適当な材料さえあれば意外と簡単につくることができます。

おもちゃの手作りに挑戦してみませんか。

「竹とんぼ」の作り方

材料

・羽根は、竹(肉厚あるもの)を使います。ひねりを作れるもので軽いものなら他のものでも代用できます。

・軸用は、竹のヒゴを使います。軽い棒状で羽根の3倍以上の長さの物が必要です。長ければバランスが取りやすくなります。重ければ飛行距離が短くなります。

道具

・羽根製作用として、カッターナイフ等を使います。

・軸用の穴開け用として、キリを使います。

・軸の加工用は、カッターナイフ等を使います。(怪我防止:刃の長さを短めに出す)

作り方

1.羽根の材料のほぼ中心に鉛筆で点をつけます。

2.点から10mm程離れた所に羽根とは直角に線をいれます。

3.羽根の点が左手の近くになるように持ち、右側の面幅を右斜めに削りだします。

羽根の端からみると、羽根の点の部分と羽根の部分が斜め15度位になるように削ります。

4.羽根の反対側も3.と同じようにします。

5.キリで、点に穴を開けます。

注意点:羽根と軸が直角になるように、羽根と穴を直角に開けることがポイントです。

羽根と穴が斜めになってしまうと、飛ばす時に軸がふらついてうまく飛びません。

「竹とんぼ」の飛ばし方

持ち方

羽根を上側にして、軸を両手を合わすように持ちます。神社などで手を合わせる時の両手の中に「竹とんぼ」の軸を入れて持った形になります。

周囲の安全確認

「竹とんぼ」は勢い良く回転しますので、顔の前で廻すことや飛ばすことは止めましょう。

自分の周りに人がいないことの確認。友達同士お互い声をかけてあげましょう。

飛ばし方のコツ

「竹とんぼ」をよく飛ばすには強い回転を与えてあげる必要があります。

持ち方は、羽根を上にして、両手のひらを合わせます。両手のひらの間に軸を持ちます。

左右どちらかの手を反対方向にずらして羽根を回転するようにします。

例えば、右手を手前に、左手を前にずらすのです。

そして、その状態から勢い良く軸が廻るように、右手を前に、左手を手前に両手は押し合いながら強くずらすのですが、羽根が勢い良く回りだしたら竹とんぼが自分で飛んでいこうとしますからその時に、小鳥を空に放してあげるようにして上に両手を放してあげます。。これで「竹とんぼ」は飛んでいくはずです。

ここのところは少し練習が必要です。うまくできなくても、「竹とんぼ」が飛ばなくても大丈夫。何回かやっているうちにコツを覚えてきて飛ばせるようになります。

あきらめずに飛ばせるようになるまで挑戦しましょう。

「竹とんぼ」が飛ぶ仕組み

「竹とんぼ」はどうして飛んでいくのか。それは風車に息(風)を吹きかけるとくるくると廻るのと似ています。

「竹とんぼ」は風車と息(風)が入れ替わります。風車が廻ることにより風がおきることになります。

揚力(ようりょく)をつくる

揚力とは、「竹とんぼ」を強く廻した時に羽根が空気に押されてを持ち上げられる力のことです。

例えばお風呂の水の中で「竹とんぼ」を廻すと「竹とんぼ」が持って行かれてしまうような動きがでます。これが空気の中でも起きているのです。

強い回転

羽根に生じる揚力は羽根の回転数によります。強い揚力にするには、より強く羽根を回転させなければなりません。よって、「竹とんぼ」をより高く、より遠くに飛ばそうとすればするほどより強い回転を羽根に与えなければなりません。

バランス

「竹とんぼ」の重心、左右の羽根の角度、羽根の左右の長さ、羽根と軸の直角度、軸の真直度ができていることでバランスが良くなり、回転がスムーズで羽根や軸の振れがなくなり、安定して飛んでくれる「竹とんぼ」のできあがりです。

「竹とんぼ」の飛距離(ひきょり)

空中高く

空中高く飛ばすには、「竹とんぼ」のバランスを調整して整えてあげることです。同時に、羽根の表面の抵抗を少なくするために表面を滑らかに磨いてやります。軸の長さも羽根の大きさにより調整することで安定した飛び方を実現できます。

バランスがとれている状態というのは、羽根が回転していても、独楽(こま)のように安定して飛んでいく状態をいいます。

できるだけ高くは、軸を垂直にしながら強く羽根を回転させて両手から放してあげることです。

向こう側まで

軸を飛ばしたい方向に少し傾けておいた状態で強く「竹とんぼ」を廻して向こう側まで飛ばしてやります。軸を斜めに強く回転させる手の技術は何回も練習して手にいれましょう。

滞空時間(たいくうじかん)

「竹とんぼ」が飛んでいる間の時間を言います。

強く回転させれば高く飛ばすことができます。それで滞空時間を伸ばすことができます。

竹とんぼの飛距離の世界記録

竹とんぼに競技があることを知りました。

国際竹とんぼ協会があり、各県、地域に本部が設けられており、

毎年1回全国大会が開催されています。

全国大会は、滞空、高さ、距離の3種目で競います。

国際竹とんぼ協会のホームページには、よく飛ぶ「スーパー竹とんぼ」の紹介や作り方とか

行事案内、大会情報などの掲示があります。

興味ある方は訪ねてみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。

ちょっとした材料を使い自分で製作することができる「竹とんぼ」。

製作する経験や楽しみができる。製作したあとに実際に飛ばしてみて、そのでき具合により、手を加えてより高く、より遠くに飛ばす工夫をすることができる。自分で作ったおもちゃを自分で調整して飛ばせるようになる。

どうぞ、「竹とんぼ」を作ってみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。