
車のラジエーターに入れるエンジン冷却水に混合させる不凍液(クーラント)を節約したことがあります。
その時に発生してしまったときの記事です。
車検前の整備点検でラジエーターに不凍液(クーラント)を入れるのですが、
大阪は冬場でも寒さは北海道とかに比べるとまだまし。入れなくても大丈夫!
と、思ったのが間違いでした。
費用節約のために思い切って不凍液(クーラント)を入れるのをやめました。
ところが、
そんな時に限って水が凍る寒い冬だったのです。
費用節約は大切なことですが、問題が起きてしまっては費用節約の意味がないですね。本当に。
車検の費用節約
今回で何回目の車検だろう。
できることなら車検費用は安くしたい。
交換しなくても良いものは削っていこう。
ということでいろいろな項目の中から削れそうなものを削っていった。
その中に不凍液(クーラント)があった。
ラジエータの中に入れるエンジンを冷やす為のものだ。
これの入れ替えに費用がかかるとのこと。
無理に交換しなくても良いということだった。
ひょっとしたら、車検費用を少しだけでもおさえることができるかもしれない。
それに、居住する大阪地域ではこれまで雪が降ったりとか、
つららが下がったりするようなマイナス温度になる季節はなかった。
今後もなることは無いだろう。たぶん。
なので、車検費用節約のために、思い切って交換を省くことにしたのだった。
寒い朝エンジンがおかしい!!
ある年の3月初旬のことだった。
毎年のパターンで、少し寒さがやわらいだ日が続く。そしてもう一度寒くなる。
奈良のお水取りが終わると温かい春が訪れるそんな季節であった。
その寒い日が訪れた。庭に霜が降りてるぐらいのことだった。
その頃は、もう不凍液(クーラント)交換を省いたことなど頭には残っていなかった。
その日は天気が良かったのでどこかに1人でドライブでも行こう
と思い立ち車に乗り込んでしてエンジンを始動させた。
暖機運転を始めてすぐ、”パン”という音がした。
続いてアイドリングの調子が、エンジン回転が不安定になった。
なんかおかしいぞ。ということでエンジンはそのままで確認のため車からおりた。
車のまわりをぐるぐると見てまわる。
が、特になんにも変化はないようだ。
突然だったのか、気がつくのが遅かったのだろうか。
エンジンルームの下に水が漏れ出しているのを発見した。
それは水ではなく白濁色の液体だった。
よく見てみるとそれは油と水の混じり合ったものだった。
とすると、エンジンの冷却水がエンジンオイルと混ぜ合わさったに違いない。
これは大変なことだ。
このままではエンジンは動かなくなり、
車の移動ができない状態に陥る。
きっとエンジンに異常が発生したのだ。
アイドリングが安定していないのもあきらかにおかしい。
整備工場へ直行
この異常事態をどうなっているのか分からないので、
いつもお世話になっている車で5分位で行ける
近所の整備工場へ直接行くことにした。
整備工場へ到着してなじみの営業の方に先程の状況を説明する。
そして、水漏れの原因を調べて貰うことになった。
すぐにはできないことなので、後日の連絡を待つことになった。
後日調べて貰った結果の説明を受けた。
なんと恐ろしいことが起こった。
それは、エンジン本体にひび割れが発生しているということだった。
それで、エンジンの修理・補修はできるかできないか?
ということになるのだけれども
エンジンの修理・補修は難しいとのことだった。
理由は、エンジン本体のひび割れを溶接して
ふさぐ方法しかないのだけれども、溶接ができないとのこと。
その理由は、
普通に溶接そのものはできるのだけれども
溶接の際に発生する熱の影響でエンジン本体が歪んでしまい
シリンダーとかクランク軸のアライメントが狂ってしまう。
そのようなことが考えられる。
なので、そのアライメントの狂いを調整する方が大変
というかほぼできないと言われる。
なにか方法はないのですか?と聞くと
その他の選択肢として、
修理・補修の他には、エンジンまるごとの交換で対応できるということだった。
【エンジン積み替え】か【廃車の選択】
これからも車には継続して乗り回していたいから、
エンジンの交換を希望したい。
そうは言っても、
エンジンの交換をするにしても交換用エンジンがすぐには用意できない
とのことだし、
エンジン交換したのであれば、車検の書類手続きがややこしくなりそう。
エンジンまるごと交換は高い費用がかかるのである。
そうなるともうお手上げである。
廃車するのであれば手続きの諸費用だけで済むということだった。
結論は、車を廃車することになった。
残念なことであるが、しばらくは車なしの生活を余儀なくさせることになった。
まとめ
いかがでしたか。
今回の事例は実際に経験したことでした。
費用節約の為とは言え
機器を使うのに欠かせないものまで
省いてしまうと、大変な損害を
実際に受けた。その貴重な教訓でありました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。