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Are you aware of the danger of loose electrical outlets?
コンセントの差し込み口の画像【photoAC】

記事内容

  • コンセントがゆるくなる原因と危険性
  • コンセントがゆるいときの対策
  • ゆるいコンセント以外に危険な状態とは
  • 壁コンセントを修理する場合

コンセントがゆるくなる原因と危険性

コンセントがゆるくなる原因とは?

プラグを何度も差し込み抜きすることが、コンセントの口が緩む主な原因です。コンセントは壁に固定された差し込み口で、プラグは電気製品のコードの先端部分です。ドライヤーや充電器などを使用後、プラグを抜くことがあるでしょう。しかし、これを繰り返すと、コンセントとプラグが摩耗し、結果としてコンセントの差し込み口が緩んでしまいます。日常の些細な行動が、コンセントの安定性に影響を与えています。

コンセントがゆるいのはなぜ?

日々の生活で欠かせない電化製品ですが、電源を使う際にはプラグを挿し、抜くことが頻繁にあります。経年劣化により、プラグが緩んでしまうこともあります。

そのまま使用を続けると、トラブルが生じる可能性もあります。プラグの緩みの原因とそのリスクについて考えてみましょう。

摩擦によるすり減りが原因

コンセントが緩む最も大きな理由は、プラグを差し込み外しすることです。

電化製品を使わないときは、プラグを抜いておくと漏電や感電のリスクが軽減されます。プラグを抜いておくことで微量の電力消費を防ぎ、電気代の節約にもつながります。

頻繁にプラグを抜き差しすると、コンセントに負担がかかります。プラグの金属部分を摩擦させることで、コンセントの接合部分がすり減って緩みます。この摩耗がコンセントが緩む主な原因です。

コンセントのゆるみは放置せず対処しよう

電化製品を使用するときにプラグをコンセントに挿す際、「緩んでいる」と感じたら、慎重に行動する必要があります。コンセントの問題は、深刻な事故につながる可能性があります。

対処方法は、自分で行うことから専門家に相談するまで、さまざまな選択肢があります。適切な方法を選択し、早急に対処しましょう。

コンセントがゆるいときの危険性

電源の危険性
コンセントが緩んでいると、次の問題が起こる可能性があります。

・電源コードの過熱や発火
・トラッキング現象

コンセントがゆるんでいると、プラグとの隙間にホコリがたまりやすくなります。ホコリが湿気を吸収し、漏電や発火の原因になることがあります。これがトラッキング現象です。

この問題は、冷蔵庫やテレビなどの背面にホコリがたまりやすい場所や、湿気の多い台所や洗面所、脱衣所などでよく起こります。だからこそ、注意が必要です。

電源コードの発火やトラッキング現象は、深刻な火災につながる可能性があります。自分の部屋が火事になったり、集合住宅の場合は他の人にも被害を及ぼす可能性があるため、危険性を理解し、対策を取る必要があります。

コンセントの危険性を理解した上で、次はコンセントが緩んでいる場合の対処方法を説明します。

トラッキング現象が起こる危険性

コンセントの問題が引き起こすトラブルの中で、最も深刻なのは火災です。火災は大きな被害をもたらし、多くの貴重なものを失う可能性があります。

コンセントには、プラグが挿入される「刃受け金具」という部分があります。この部分で電気が流れ、電化製品が使用される仕組みです。

コンセントが緩んだ場合、プラグとの接触範囲が狭くなります。これにより電気の抵抗が増加し、発熱量も増加します。時には異常な発熱が発生し、火災の原因となることがあります。

また、トラッキング現象にも注意が必要です。緩んだコンセントにはホコリがたまり、湿気を含むと漏電や発火のリスクが生じます。トラッキング現象による発火も、火災の危険性を高めます。

コンセントの差し込み口と電源プラグの間にホコリがたまり、そこに湿気などの水分がつくと、プラグの両極間で火花放電が発生します。これがトラッキングと呼ばれる現象です。トラッキングが生じると、絶縁がなくなり電気が流れ、火災の危険性があります。

防止のためには、緩んだコンセントを速やかに修理し、コンセントやプラグの清掃を定期的に行う必要があります。さらに安全に使用するには、市販のトラッキング防止カバーを利用すると良いです。このカバーは難燃性のシリコン素材で作られており、電源プラグを覆うことでホコリの蓄積を防ぎます。取り付けも簡単で、数百円で購入できるので、手軽に導入できます。

ショートを起こすリスク

電源プラグや電気コードが老朽化している場合、ショートが発生する危険性があります。 ショートとは、絶縁が弱まり、2本の銅線が接触して大きな電流が流れる状態を指します。電源タップを使用して配線を増やしている場合は、電流が過剰になりショートが発生する可能性がありますので、注意が必要です。 ショートが発生すると、コンセントが熱を帯びたり、火災の原因になる危険性があるため、非常に危険です。

電化製品に負担がかかる

プラグが簡単に抜けると、抜き差しの回数が増えてしまいます。頻繁にコンセントを抜き差しすると、電化製品に負担がかかり、故障の原因になり得ます。一部の商品は常時通電を想定しています。テレビやエアコン、録画機器、冷蔵庫などは、コンセントの抜き差しで頻繁に電源が切り替わると、負担が大きくなるかもしれませんので、ご注意ください。

コンセントがゆるいときの対策

コンセントが緩んでいる場合の対処方法は以下の通りです。

・コンセントの交換
・プラグの調整
・配線カバーの利用

自分でできる対処から、専門家に依頼するものまで、幅広く紹介していますので、試してみてください。

【1】コンセントの交換

コンセントの入れ替え
最も効果的な対処法は、コンセントを新しいものに取り替えることです。発熱や火災の危険性もあるため、不安を感じる場合はコンセント全体を交換することをお勧めします。

コンセントの交換には専門知識が必要ですので、交換を行う際はプロの業者に依頼しましょう。

事業者にコンセントの交換を頼むときは、新しいコンセントとして、抜け止め機能のあるものを選ぶことがおすすめです。このタイプのコンセントは、斜めに挿してひねることで、プラグがしっかり固定され、抜けにくくなるように設計されています。

電源コンセントやプラグの耐用年数はおよそ10年ですが、環境や使用頻度によって異なる可能性があります。年月が経つにつれて緩んだりすることもあります。10年以上経過している場合は、交換を考えることをお勧めします。壁の電気配線に触れる作業には、電気工事士の資格が必要ですが、電源プラグの交換は自分で行うことができます。交換手順は以下の通りです:まず、新しいプラグと必要な工具を用意し、古いプラグを切り落とします。次に、電源コードの被覆を剥き、銅線を輪っか状に巻き付け、プラグの内部に固定します。これで交換作業は完了です。慣れている方やDIYが得意な方には簡単な作業となるでしょうが、難しい場合は専門家に依頼することもお勧めします。

【2】プラグを広げる

次の方法は、コンセントに挿すためにプラグを広げるというものです。この方法を選ぶと、配線カバーを購入したり専門業者に頼んだりする必要がないので、コストがかかりません。

ただし、プラグを広げすぎると製品が破損し、使用できなくなるリスクがあるため、注意が必要です。

【3】配線カバーを使用する

コンセントがゆるくなる原因の一つは、足や物でコードを引っかけて無理やり抜くことです。この問題を防ぐために、配線カバーでプラグにつながるコードを覆うことができます。これにより、コードがまとまり、見た目もすっきりします。

「コンセントを外す際に足をひっかけてしまうことがあります」という方には、配線カバーの取り付けがおすすめです。 配線カバーは、電気コードを隠すためのアイテムで、お部屋のデザインに合わせて色や柄を選択できます。単色のものから木目調までさまざまであり、見た目が整っておしゃれに見える利点もあります。

ゆるいコンセント以外に危険な状態とは

コンセントが緩んでいるだけでなく、通常と異なる状態になると、漏電や火災の危険性が高まります。安全な家電の使用を確保するためには、定期的にコンセントの異常をチェックすることが重要です。以下では、修理や交換が必要な危険な状況を紹介します。

コンセントにひびが入っている

コンセントが劣化したり、地震や物がぶつかった衝撃でひびが入ることがあります。小さなひびでも大丈夫と思うかもしれませんが、ひびが入った場所によっては、電源プラグが不安定になったり、トラッキング現象が起こる可能性があるため、注意が必要です。特に、コンセントの差し込み口にひびが入った場合は、ホコリやゴミが侵入しやすく、使用する際に危険が生じます。一時的に使用を中止し、ひびの部分にガムテープを貼ってホコリやゴミの侵入を防ぎ、専門業者に修理を依頼しましょう。

コンセントに焦げ跡

コンセントに焦げ跡が見つかった場合は、危険な状態です。電気が流れる場所であるため、わずかな焦げ跡でもトラッキング現象や火災の原因になり得ます。焦げ跡がある場合は、そのコンセントの使用を中止し、速やかに修理または交換を行ってください。焦げ跡が生じる主な原因は次の5つです。

  1. ほこりや湿気によるトラッキング
  2. 家電製品の電源が入ったままコンセントに差し込まれたこと
  3. 電源タップなどでたこ足配線が行われたこと
  4. 電源プラグの破損
  5. 経年劣化

たこ足配線は一般的ですが、使用するコンセントの容量には注意が必要です。電源タップを使っても、1つのコンセントで利用可能な電力は1500Wまでに制限されています。電力の過剰使用やたこ足配線には充分な注意が必要です。

壁コンセントを修理する場合

壁コンセントが損傷を受けた場合、専門家の手を借りる必要があります。適切なタイミングや注意すべきポイントについてアドバイスいたします。

コンセントの修理には資格が必要

壁のコンセント修理には、適格な技術者が必要です。不適格な人が作業を行い、火災などの問題を引き起こすと、保険の適用が受けられなくなり、高額の損害賠償が発生する可能性があります。

電気工事には、「第二種電気工事士」以上の資格が必要です。専門業者を選ぶ際には、その資格を持っているかどうかを確認して依頼しましょう。

業者に依頼した方が良い症状

適切な専門家に相談すべき兆候は、ゆるみだけではありません。大切な住居を守るためにも、潜む危険に注意を払いましょう。

コンセントにひびが入っている場合は、速やかに対処が必要です。劣化が進行しており、使用寿命が限界に達しているおそれがあります。

焼けたような跡を見つけた場合、コンセント内でショートや接触不良が発生した可能性があります。この兆候がある場合は、コンセント自体を交換することを検討してください。

業者に依頼するときのポイント

多くの家庭が「交換したいけれど、適切な業者に相談できない」と感じています。業者選びのコツをご紹介します。

身近な人から信頼できる業者を紹介してもらう方法もあります。口コミは信頼性の高い情報源です。

ネット上で地域の業者を検索すると、多くの会社が見つかります。施工実績の豊富な業者を選ぶと安心です。

また、ネットサービスを利用して複数の業者から見積もりを取得することもできます。例えば、「ミツモア」というプラットフォームでは、最大5社の見積もりを手軽に取得できます。対面でのやり取りがなく、比較や検討が楽に行えます。

【総括】 コンセントの差し込み口がゆるい場合の危険性に気づいていますか?家族の安全を守る簡単な対策

記事内容

  • コンセントがゆるくなる原因と危険性
  • コンセントがゆるいときの対策
  • ゆるいコンセント以外に危険な状態とは
  • 壁コンセントを修理する場合

電化製品を使う際にプラグをコンセントに差し込むとき、プラグが緩んでいる感じがしたら、それは注意が必要です。コンセントの問題は、大きな事故につながる可能性があります。対処法はいくつかありますが、自分でできることから始めて、必要に応じて専門家に相談しましょう。